第35回日本革工芸展に参加しました。革の公募展としては日本で唯一の展覧会です。場所は池袋にある東京芸術劇場。吹き抜けガラス張りのホールをのぼって5F。会場には多くの方が見えていました。作品は、カタログで見るのと、実際に直接拝見するのとでは違うなあと実感しました。立体的な質感、大きさ、革のぬくもり、こまかい写実、繊細な細工などがわかります。また、革工芸の世界の多様さがわかりました。革でつくった人形、髪の毛一本一本からすべてが革。藍染めの服、布と思いきや革。動物などを革で創作した立体的な作品、そこにお花畑彫り込んであったりする。カービングを極めた作品。壁掛けの作品も絵画のようなものから、革の素材を生かした抽象的なオブジェまで様々。中には家族の顔が写実的に描かれている。それぞれがユニーク。漆を塗った作品。濃淡もつけてまるで木の漆塗りにしか見えないもの。実用品として使ってみたい、贅沢かつ斬新な手作り作品。人間がすっぽり入る巨大なバッグ。革工芸の可能性の広がりを感じさせます。
写真等で紹介できないのが残念ですが、魅力的な作品がたくさんありました。多くの主催に携わった理事さんはじめお疲れ様でした。若い方々にも、是非この魅力を知っていただきたいなあと思いました。レザークラフトのアートが、今後とも発展していくことを期待してやみません。